【スイング理論】左ハンドルとは?
こんにちは。はせです。
みなさん、ゴルフスイングにおいて
「左ハンドル」
という言葉をご存知でしょうか?
知らない方はこちらをどうぞ
↓↓↓
https://www.honda.co.jp/golf/theory/swing20180201/
テークバックの始動で、左ハンドル(逆ハンドル)を切る動作のことです。
これをすることにより、自然とトップ(切り返し)の時に右ハンドルが切れてフェースが開き、ダウンスイングでインサイドからフェースが閉じながらインパクトを迎える。
というスイング理論です。
パッシブトルクと言われるトルクが発生し、
強いインパクトを迎えることができると言われています。
また、始動で左ハンドルを切ることで、
自然にトルクが発生し、自然にフェースターンができ、自然にクラブヘッドがインから入るので、
自然にいいショットが打てる
と言われております。
再現性が高いということですね。
はい。
今回はこれに反論する形になります。
結論から言いますと、
アマチュアゴルファーが習得するには
かなり難易度が高い技術だと思います。
理由は3つあります。
1、正しい左ハンドルの理解が難しい
これは、まずもって間違った覚え方をする可能性があるということですね。
例えば、
直接、レッスンプロの三觜嘉一さんに教わるのであれば大丈夫だと思いますが、
見様見真似でやったり、その辺のゴルフマニアの人に教えてもらったり、雑誌やYouTubeなどを見てやってみたりして行うと、
間違う可能性は高いです。
さらに言うと、直接正しいレッスンを受けたとしても、直ぐに正しい動きを忘れます。
(人間の体はそういうもんです)
なので、マスターするまでずっとレッスンを受け続ける必要があります。
なぜ間違いが起きるかと言うと、
意外と細かい動きの中で、やっていい事とやっちゃいけないことが紙一重だからです。
なので、見様見真似でやると間違える可能性は高いですし、仮に合っていたとしてもそれが合っているか確認のしようがないので不安で仕方ありません。
一度レッスンを受けたからと言っても、自主練を重ねるうちに正しいスイングが分からなくなります。
2、インパクトが難しくなります。
考えればわかると思いますが、このスイングではヘッドの動きが複雑になります。
なので、単純にインパクトの再現性を高めるのが難しくなります。
しかも、そもそものスイングからすると、始動からかなり違う動きになるためにかなりの違和感を覚えます。
なので、まずもってインパクトでフェースにボールが当たるのか不安な気持ちになります。
(もちろん、最初はダフったりトップしたりします)
それで、当てに行ってもフェースコントロールは難しいし、
かと言ってスイングだけを意識してもボールをうまく打つことはできません。
結果として、スイングが崩れます。
3、そういう人たちをたくさん見ている
です。
インスタなどで、左ハンドルを意識して一生懸命練習している練習熱心なアマチュアゴルファーをたくさん知っています。
が、習得した人は1人も知りません。
(すみません、実は私が知らないだけかも知れません)
ですが、ずっと左ハンドルに関するこのスイング理論を習得しようとして長期に渡り(1年ほど)日々練習に取り組まれている方を数名見てきていますが、
熱心にコツコツと練習を続けていらっしゃるにもかかわらず、
だれも習得されていません。
もちろん、スコアも良くなっていないし、
安定もしていません。
こんなこと言うと、
「その人才能ないんじゃないの?」
って思うかもしれませんが、
そんなことはありません。
平均で100は切っていますし、
ベストスコアは80前半の方もいます。
皆さん、年配でもなければ飛距離が乏しいわけでもないし運動神経が悪いわけでもありません。
そんな方々がコツコツ練習しているにも関わらず、
簡単に100叩いたり80台もなかなか出せなくなったりしています。
とは言え、
80台なんかじゃなくて70台目指すにはいいスイングが必要でしょ!?
そのためには一度スイングを壊して作らないと!
思われる方もいらっしゃるでしょう。
い、いるのかな?🙄
いないかも分かりませんが、
まず大前提として、
平均スコアが100を切っているレベルの人は
そんなにスイングを変える必要はありません。
シングルプレーヤーのスイングを見てみてください。
左ハンドルどころか、
スイングが綺麗じゃない人、独特のフォームの人、逆にテークバックで右ハンドル切る人、、、人それぞれ十人十色です。
ゴルフの上達において、
世の中のスイング理論はそんなに重要ではありません。
世の中のスイング理論はそんなに重要ではありません。
大事なことなので2回言いました。
たしかに、ゴルフ上達のために
スイングの微調整というのは必要になる場合があります。
しかし、平均スコアで100を切るレベルにある人は、ほぼ自分のスイングというのが固まっています。
そこから、90切り、80切りと成長していくために、人によっては「スイング改善」の必要性はあっても、「スイング改造」の必要性はありません。
(注意⚠プロを目指す場合は当てはまりません)
※ここで言う、「スイング改善」は、スイングの修正という意味です。なお、「スイング改造」は、そもそもスイングを壊して作り直すという意味です。
世の中には色々なスイング理論が存在します。
それぞれのスイング理論には、きちんとした理由や科学的データや根拠というものが存在します。
なので、スイング理論自体はどれも間違っているわけではありません。
無論、正しいのです。
がしかし、
スイングというのは、複雑な連動した筋肉の動きによって形成されています。
それを全て何度でも正確に再現することなどまずもって不可能です。
さらに人間には自動補正機能が搭載されています。
スイングに違和感があれば、勝手に修正してしまう機能があるのです。
この修正機能は、意識して行うとほぼほぼ失敗し、無意識に行うと必ず成功します。
世の中のスイング理論に沿って、スイング改造をしようとすると、
当然ですが、誰もが初めは違和感から入ります。
すると、意識的に修正機能を使っていくしかありません。
なので、スイングが崩れスコアも崩れます。
スイング改造を自分のモノにするには、無意識レベルで正しいスイングが出来るようになるまで反復練習を繰り返すしかありません。
物凄い量の練習している一流のトッププロでさえも、
スイング改造に取り組むと、1年とか長い時間がかかったり、人によってはそのまま実力が落ちるていく人もおります。
そのことを考えると、アマチュアゴルファーがスイング改造をすること自体がとても無謀な事だとわかると思います。
初心者の場合は、ある程度のスイング固めが必要ですし、
アベレージゴルファーは、スイング改善が必要な方もいます。
とは言え、
ゴルフのスイングという非日常の動きの中では、
自分の中で違和感が少ない範囲で、
イメージしたボールを打つためにはどのようなインパクトを迎えればよいか?
を考えてボールを打ちながら
微調整を施していく!
ということの繰り返しが、
ショット力向上への近道かなと思います。
綺麗なスイングはカッコイイと思うかもしれませんが、
スイングを求めるとゴルフがとても難しくなりがちです。
ゴルフは、スイング以外にも様々な要素が詰まっており、その多様さによって色んな攻略法や技術やスコア短縮の方法が存在します。
なので、多角的、客観的に見てスコアを縮める方法を考えると面白いと思いますし、
案外ゴルフって簡単だ!
と思えるかもしれません。
何打でホールアウト出来るかを競う単純なゲームの中に、無数の外的要因に加えて内的要因(メンタル等)も絡み合う複雑なゲームであることが、世界中のゴルファーをこんなにも惹き付けるんでしょうね😆
ということで締めたいと思います。
バイバイ(ヾ(´・ω・`)